【コラムvol.28】大人の発達障害とは?

皆様こんにちは、社会保険労務士事務所アルモニーの後藤です。

皆様は発達障害が大人になってから発覚する事もあることをご存知でしょうか。
同じミスを繰り返す、やるべきことを先延ばしにする、物事の優先順位が分からない、場の空気が読めずに一方的に話す、落ち着きがない、片付けられないなどが特徴として挙げられます。

今日は大人の発達障害に関して書いていきたいと思います。

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これまで発達障害とは、青年期までの疾患であるとされてきました。大人の発達障害が社会に認知され、診断されるようになったのは、全国に発達障害者支援センターがつくられた2005年以降のことです。

しかし、子どもの頃に発達障害を見過ごされたまま大人になった人たちは、その過程で「ただ落ち着きのない人」「こだわりが強い人」などと周りから思われ、障害の特徴に合った対処や理解を得られないまま、失敗や周囲からの否定を積み重ねて現在に至っています。

その結果、多くの当事者が「うまくいかないのは自分の頑張りが足りないからだ」などと自尊心の低下などによる併存症などの様々な問題を抱え、社会適応が難しい状態になっています。
昨今では企業は少ない人件費で会社を維持する必要があり、コミュニケーション能力が高く何でもそつなくこなせる即戦力が求められる傾向が強まっているため、大人の発達障害を抱えた人はさらに生きづらいものになっています。

発達障害者は全てができないのではなく能力に偏りがあるだけで、優れた面ももちろん存在します。
この発達障害の特徴に関する無理解や誤った対応が職場の人間関係の悪化を招き、仕事の能率に影響するなど様々なトラブルとなって表面化します。
結果本人や周囲が職場不適合を起こし、うつ病等になってしまうと仕事を続けることができなくなり、本人のみならず会社にとっても大きな不利益が生じます。

発達障害とくくらずとも、発達の具合や得意不得意は誰にでもあるものです。自分の特性を知り、相手の特性を知れば指示の出し方などにも工夫ができ、誰にとっても過ごしやすい職場にすることが可能です。一例を紹介いたします。

・集中できない、または集中しすぎる 
相手の話の途中であっても次々とアイデアが思い浮かび、大切な話を聞きそびれること等があります。また、過集中により時間の感覚が曖昧になり、遅刻などを招くこともあります。
これは周囲からの声掛けがあれば大幅に改善されます。

・見え過ぎる、聞こえすぎるなど過敏 
騒がしい場所などでは相手の声が聞き取りづらく、情報量の多さからすぐに疲れてしまいます。そのため、専用のヘッドフォンで音量を調整している人もいます。
メモやメールなど文字でのやり取りであればわかりやすくなります。


アルモニーでは発達障害を持つ方が職場に馴染めるような、本人向け、企業向けのアドバイスなども行っております。お気軽にご相談ください。

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【コラムvol.25】EAP(従業員支援制度)とは

皆様こんにちは、社会保険労務士事務所アルモニーの後藤です。

皆さんはEAPという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
Employee Assistance Program の頭文字からきた言葉で、日本では「従業員支援プログラム」とされています。

近年、業務の効率化や成果主義の導入により業務形態が変動し、リストラや合併などといった自身の短期間での労働の結果による環境変動などがあることから、従業員にかかるプレッシャーは相当なものになっています。

この状況下で従業員のストレスを軽減し、生産性を向上するためには従業員の心の健康支援が欠かせません。
こういった時流から、EAP(従業員支援)などのサービスが近年活躍の場を増やしています。

今回はEAPについて紹介させていただきます。

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EAPとは従業員支援プログラムのことであり、1984年にアメリカ合衆国政府機関が公式規定を作り全米の企業に普及したものです。
従業員の心の健康をサポートするメンタルヘルスケアのプログラムとして高い評価を得ています。

企業に対しては組織として職場全体の生産性に関する問題に関してサポートを行い、従業員に関しては仕事上のパフォーマンスに影響する様々な個人的問題の解決をサポートします。
具体的な内容としては、健康、結婚、経済、アルコール中毒、法律、対人関係など多岐にわたります。

形態としては、社内にEAPスタッフが在中して相談窓口を開く内部EAPと、独立した外部企業がEAPの業務委託を行う外部EAPがあります。
内部と外部の導入数を比較すると、外部EAPのほうが多いとされています。
外部EAP機関の設置により、事業場内産業保健スタッフが不足している事業所においてもメンタルヘルスに関する体制整備が可能となるためです。

利点としては、外部EAPでは面談を行う際外部の方が話しやすくプライバシーにも考慮しやすい上コンサルタントや産業医などから専門的なプログラムを受けることができます。
一方内部EAPでは、会社内でチームを結成するため自社に合ったプログラムの開発が可能という点が利点です。


外部機関に依頼する際の注意点
一口にEAPを行っている外部機関だと言っても、うつ病をはじめとしたメンタルヘルス不調や復職からの復帰支援などを専門としているところや、キャリアカウンセリングに特化したところなど、様々な形態があります。
日本においては近年になって発展してきた概念であり、いまだ成熟しきってはいない分野だと言えるため、外部EAPに依頼する際は、自身の企業にどのような健康支援が必要となるかなどの見極めが重要です。

我々アルモニーではEAP(従業員支援制度)として、従業員の個別面談や研修の実施、休職者対応やストレスチェックなどといった幅広いサービスを提供しております。
『企業の保健室』として、まずはお気軽にご相談ください。

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【コラムvol.24】 新人へお贈りする、初対面でも話せるようになる方法!

皆さまこんにちは、社会保険労務士事務所アルモニーの後藤です。

新年度となり、入社や異動など、新たな環境に胸を躍らせている方も多いのではないでしょうか。
とはいっても、初対面の方との交流はやはり緊張してしまうものですよね。

そんなときに役に立つのが『アイスブレイク』という手法です。
これは文字どおり氷を割るように、緊張感をほぐすために役に立つものです。初対面の方とのやりとりだけではなく、大勢の人の前でのスピーチなどにも応用可能です。

今回はすぐに使えるアイスブレイクについてご紹介します。

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❖共有の話題を見つけて話す
初対面で共有できる話題を見つけるのは難しいものですが、駅から歩いてくる途中見かけたものなどを話のネタにできます。「駅前の店舗が新しくなっていますね」など、目立った建物や駅前の様子、有名な飲食店のことなどを話題にしてみましょう。相手がよく知っている話題だとよりアイスブレイク効果が期待できます。

❖相手の周りのことを褒める
相手自身を褒めると「いえ、そんな…」と謙遜されてしまい話が終了してしまいます。相手自身のことではなく「受付のポスターはわかりやすくて良いですね」「公園に近いオフィスで羨ましいです」など会社のことなどを話題にすると共感を得やすいためお勧めです。

❖自己紹介の際に必ず「実は」という言葉を入れる
「実は、趣味で釣りをしています」「実は、ペットとしてイグアナを飼っています」など、少しプライベートなことも話しやすくなります。ただし、長々と自分のことを話すのはNGです。相手から「いやいや実は私も…」という話が出ればアイスブレイク成功です。

❖「GOOD&NEW」
「GOOD&NEW」は、米国の教育学者ピーター・クラインにより提唱されたアイスブレイクです。これは、24時間以内に起こった「よかったこと」「新しい発見」について話すものであり、ポジティブな思考が促されることで会議などの活性化につながると言われています。

いかがでしょうか。ビジネスシーンでのアイスブレイクはその場の空気がほぐれれば十分です。軽い雑談ができたら、すぐに本題に入るようにしましょう。
少し勇気を出して話しかけることで、新たなつながりを得られるかもしれません。
紹介させていただいたアイスブレイクが、背中を押すものであれば幸いです。

我々アルモニーでは、管理職向けのコミュニケーション研修や新入社員向けビジネスマインド研修なども行っています。
ぜひお気軽にご相談ください。

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【コラムvol.23】うつ病の上司・部下への接し方とは?

皆さんこんにちは、社会保険労務士事務所アルモニーの後藤です。

会社内での心の健康の保持増進は、上司から部下へのラインケアがしっかり機能しているかが大変重要となります。
特にうつ病の悪化・再発を防ぐためには、職場全体での対応が肝となります。

もし、部下がうつ病と診断されたとして、「うつ病になるなんてやる気が足りないからだ」「気持ちが弱い人の病気だ」「頑張れば克服できる」などと思っている方は、「ガンになるなんてやる気が足りないからだ」と言っていることと同じくらい見当違いです。

今回はうつ病と診断された上司・部下への接し方、対応の仕方について掘り下げます。

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上司から行うサポートとして、1. 情緒的サポート、2. 評価的サポート、3. 道具的サポート、4. 情報的サポートの4つがあります。
❖ 情緒的サポート 本人が抱える不安や愚痴を聞き、慰める存在です。
❖ 評価的サポート その行動が社会的に良いのか悪いのか等、評価基準を提供し、しつけや教育などを行ってくれる存在です。
❖ 道具的サポート 金銭援助や自分一人では不可能な事柄を手伝ってくれる等、具体的にサポートをしてくれる存在です。
❖ 情報的サポート どこに行けばサポートが受けられるか等といった情報を提供してくれる存在を指します。

うつ病になった方に必要なのは、強い声かけではなく、そばで見守る「温かな放置」です。
無理に押し付けるのではなく、「いつでも相談を受ける」という姿勢を示しましょう。
本人が不安などを打ち明けた際はじっくりと聞いてあげてください。
また、うつになると買い物や電話などもしづらくなるので、それらを代行するなどといった手助けなども助かるでしょう。

仕事量の割り振りなども上司にしかできないことです。誰か一人に仕事が偏らないように、かつ抜けた穴を補填することは全体を俯瞰的に見られる上司から部下のほうへ指示を出さなければなりません。

しっかりと相手の話す事に耳を傾けることも上司に求められるスキルです。
例えば、部下から「業務に集中できない」と話があったとします。「こうすればいい」「ああすればいい」と指示し相談が終わりました。しかし、部下からは「業務に集中できない」という一言しか話しておらず、家庭内の不仲やトラブルがあったのかもしれません。
このように、相手の話を聞かずに一方的になってはいないでしょうか。

「元気づけなくては」「助けてあげよう」という思いから相手の状況を鑑みず一方通行に押し付ける行為は相手の負担や心の重荷になりえます。「これくらいなんともないでしょう」などと声をかけたり、行動を強要したりすると、本人をさらに追い詰めてしまうこともあります。

うつ病で療養している人には、こちらがよかれと思って口にした本音も体調や症状の悪化に響くものなので、回復するまでは本音での話し合いなどは控えたほうがよいでしょう。


 もし「死にたい」「どこかに消えてしまいたい」といった言葉を口にするようになったときは危険です。

「『死にたい』という人は構ってほしいだけだ」…などと言う人がいますが、それは大きな間違いです。
むしろ、相手のつらさを否定したり、『死にたい』と口にしたことを頭ごなしに叱ったり無視した結果、ふらっと誰にも相談せずに自殺することもあり得るのです。

「死にたい」という言葉は「助けてほしい」というメッセージと受け止め、真剣に本人の話を聞き、受け止めましょう。また、自殺の危険が去るまでは一人にしないようにしましょう。

アルモニーでは、管理職の方が抱えるお悩みなどを受け付けております。部下への対応でお困りでしたら、アルモニーまでぜひご相談ください。

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